《本というのはどんなものでも「ひとつの世界」です。それは、単発の紀要論文などを書くこととはまったく!次元の違う「世界」です。
本にはさまざまな形やスタイルがあるけれど、その「凝集」、いや、組み立てこそ、その人の「世界」の表現です。人文科学者は、ヒューマニティについてのひ とつの「世界」を、自分の「世界」として表現する「義務」がある。このことの途方もない恐ろしさと喜びとを味わって、はじめて一人前の人文科学者です。》
「40歳前にどうしても一冊出さなければならない」という廣松渉の言葉。自分の「世界」の探究。自分による世界の探究、自分の内なる世界の探究。まだ哲学の一歩手前にいる。一歩前に踏み出さなければならない。大昔に引用した広松の言葉。
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