2011年10月23日(日) @東京・法政大学、58年館2階 国際日本学研究所セミナー室
PBJ
(Project Bergson in Japan) 第4回国際シンポジウム
ベルクソンと災厄
今、『道徳と宗教の二源泉』を読み直す
プレ・イベント:若手研究者セミナー
プログラム
15h00-15h20 北夏子(きた・なつこ): 『創造的進化』第一章と第四章のアナロジーの関係について
15h20-15h40 天野恵美理(あまの・えみり) : 『物質と記憶』における「時間」の形成
15h40-16h00 小野浩太郎(おの・こうたろう): ベルクソンにおける連帯と友愛について」
16h00-16h20 磯部悠紀子(いそべ・ゆきこ) : ベルクソン哲学における揺れの問題
16h40-17h00 全体討議
発表者紹介
北夏子(きた・なつこ): 『創造的進化』第一章と第四章のアナロジーの関係について
筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻所属。ベルクソンの思想を、スペンサーの思想を体系的に知ることで整理することを目指している。直近の論文は、「contracterからcontribuerへ」(『ホモ・コントリビューエンス研究』、第1号、ホモ・コントリビューエンス研究所、2011年)、「ベルクソン『創造的進化』第四章における絵画をめぐってーベルクソンとスペンサー」(哲学・思想論叢、第29号、筑波大学哲学・思想学会、2011年)。
天野恵美理(あまの・えみり): 『物質と記憶』における「時間」の形成
京都大学哲学専修修士課程。主要業績は特になし。今年度、『物質と記憶』について修士論文執筆予定。
現在、関心があるのは、『物質と記憶』の統合的理解について。『物質と記憶』のヴァリアントと決定稿との比較研究など。
小野浩太郎(おの・こうたろう) :ベルクソンにおける連帯と友愛について
法政大学人文科学研究科哲学専攻博士課程およびパリ第一大学哲学科博士課程所属。特にベルクソンの道徳・社会哲学と実証主義の関係に関心を持ち、博士論文では、ベルクソンと20世紀初頭の哲学者たちおよび社会学者たちを道徳の観点から接近させ、『道徳と宗教の二つの源泉』を思想史の中に位置づけることを目標とする。論文に『Frédéric Rauh et Gustave Belot –Autour de la morale positive des philosophes』(フランス哲学・思想研究 2011年)がある。
磯部悠紀子(いそべ・ゆきこ):ベルクソン哲学における揺れの問題
聖心女子大学大学院博士課程在籍。2009年9月より2年間、ロータリー財団国際親善奨学生としてリール第3大学に留学。フレデリック・ヴォルムス氏の指導のもと、論文「ベルクソン哲学における揺れの問題」にて2011年にMaster2の学位を取得。ベルクソン哲学のいくつかの中心概念を手がかりに、必ずしも明言されてはいない思考の動きを解釈することに研究の主眼を置きつつある。フランス語論文「ベルクソンとリクール:リクールの『再認の行程』におけるベルクソン的再認の概念」(『フランス哲学・思想研究』第15号、2010年)。
橘真一(たちばな・しんいち):「ベルクソンとの対照によるシモンドンのinformation概念の考察」
大阪大学人間科学研究科博士後期課程。おそらく日本で唯一ジルベール・シモンドンを専門とする院生。シモンドンは現在、自然哲学として読解することが主流になりつつある。が、その先で、シモンドンをある生命の哲学として読む道を探求している。直近の学会発表に「トランスダクションについて――シモンドンの哲学的射程」(日仏哲学会、2011年)、「シモンドンにおける時間性について」(日仏哲学会、2010年)、「ベルクソンとシモンドン――個体化論比較からの一考察」(ベルクソン哲学研究会、2010年)。ポール=アントワーヌ・ミケル「生命力と合理性の間――カンギレムの『正常と病理』を巡る考察」を翻訳(『年報人間科学第32号』、2011年)。書評として、「ジャン=ユーグ・バルテレミー『シモンドンあるいは発生的百科全書主義』」(『年報人間科学第30号』、2009年)、「キース・アンセル・パースン『ジェルミナル・ライフ――ドゥルーズの差異と反復』」(『年報人間科学第29号』、2008年)。
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