今、デリダの大学論(『条件なき大学』の批判的読解)の英訳の最終段階を迎えている。
英訳と言っても、実質的には相当のバージョンアップである。『哲学と大学』所収の日本語版と読み比べるという実りのない作業をしてくれる物好きな読者がいたら、私の努力が判るはずである。
特に、今回、ドゥルーズの大学論の可能性をわずかながら展開している。これは、三月に西山雄二さんに招かれてパリで行なったセミナーで扱ったものだ。それをさらにもう少し発展させてみた。
というわけで、遅々とした歩みではあるが、私は私なりに粘り強く自分の思考を育んでいるつもりである。思考するとは孤独な作業だ。だが、ときどきほの見える光で心が温まる。
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