2011年10月29日(土) @福岡・九州産業大学、15号館15103
PBJ
(Project Bergson in Japan) 第4回国際シンポジウム
ベルクソンと災厄
今、『道徳と宗教の二源泉』を読み直す
第3日:政治・戦争・技術
第4章「結びの考察――機械学と神秘学」を読み直す
講演者紹介
セッション5.戦争・技術・抵抗
司会:金森修(かなもり・おさむ)
東京大学情報学環・教育学部教授。専門:フランス哲学・科学思想史。単著『〈生政治〉の哲学』、編著『科学思想史』他。
檜垣立哉(ひがき・たつや) 「ベルクソンのテクネー論――生命のテクネーとは何か」
1964年生まれ。大阪大学人間科学研究科教授。博士(文学)。専門:現代フランス哲学・日本哲学・生命論。著作:『ベルクソンの哲学』(勁草書房、2000年)、『ドゥルーズ』(NHK出版、2002年)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社、2008年)、『瞬間と永遠』(岩波書店、2010年)、『西田幾多郎の生命哲学』(講談社学術文庫、2011年)。
カテリーナ・ザンフィ(Caterina Zanfi) 「『二源泉』における機械化と戦争」
1982年生まれ。ボローニャ大学ならびにマルク・ ブロック研究所(ベルリン)所属。スプリング・ヒル・ カレッジのイタリア・センターで哲学を教える。2011年、 リール第3大学との共同指導プログラムで、 後期ベルクソンと同時代のドイツ哲学の関係について博士号を取得 。現代人間学の全領域におけるベルクソンの受容、 ならびに技術の問題に関心を抱いている。『ベルクソン、技術、 戦争』を執筆し( 同書でカステリオンチェロ哲学賞を若手奨励部門で受賞)、 ベルクソン哲学についてのフランス語・イタリア語・ ドイツ語での論文がある。 ベルクソンのマドリッド諸講演のイタリア語訳も行っている。
チプリアン・ジェレル(Ciprian
Jeler) 「抵抗に抵抗する――抗いがたいものと頼るべきもの」
1979年生まれ。アレクサンドロル・イオン・クーザ大学博士課程修了研究員。ベルクソンにおける行動‐作用(action)の問題を扱った論文により哲学博士号取得(シャルル・ド・ゴール=リール第三大学において)。論文に、ハイデガー、ニーチェ、ベルクソンに関するものがある。現在は生物学の哲学について研究を進めている。
セッション6.記憶の政治学
合田正人(ごうだ・まさと) 「純粋記憶の解釈学」
1957年生まれ。明治大学文学部教授。スピノザ以降のユダヤ系思想家たちの系譜を軸として近現代の西洋思想史を研究している。著書に、『レヴィナスの思想』(1988年、弘文堂)、『レヴィナスを読む』(1999年、NHK出版)、『ジャンケレヴィッチ』(2004年、みすず書房)、『吉本隆明と柄谷行人』(2011年、PHP新書)などがある。ベルクソン『意識に直接与えられたものについての試論』『物質と記憶』『創造的進化』(いずれも筑摩書房)の訳者でもある。
アルノー・ブアニッシュ(Arnaud Bouaniche) 「「灰の時間」――フッサール、ベルクソン、バシュラール、そして刷新の問題」
藤田尚志(ふじた・ひさし) 「記憶しえぬものの記憶――ベルクソンとレヴィナス」
1973年生。九州産業大学講師。専門はベルクソンを中心とするフランス近現代思想。サブプロジェクトとして、「結婚の形而上学とその脱構築」と「哲学と大学」を進めている。共著に『哲学と大学』(未来社、2009年)や『ベルクソン読本』(法政大学出版局、2006年)。最近の論文に「ライシテの彼岸と此岸―フランス現代思想における宗教の問題」(『日仏社会学会年報』第20号、2010年)、「デジャヴをめぐって:偽なるものの力と記憶の無為―ドゥルーズか、ベルクソンかIII」(科研費中間報告書『記憶と実存〜フランス近現代文学におけるネオ・ジャクソニスム的傾向〜』)、2010年3月)、「ドゥルーズか、ベルクソンか―何を生気論として認めるか」(『思想』岩波書店、2009年12月号)、「言葉の暴力―ベルクソン哲学における比喩の問題」(『フランス語フランス文学研究』第92号、2008年)など。日本フランス語フランス文学会2010年度学会奨励賞受賞。〔英・仏語業績に関しては、フランス語版講演者紹介参照のこと〕
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