Tuesday, October 18, 2011

国際シンポ「ベルクソンと災厄」情報(第一日)

20111024日(月) @東京・法政大学、ボワソナードタワー26A会議室
PBJ Project Bergson in Japan 4回国際シンポジウム

ベルクソンと災厄
今、『道徳と宗教の二源泉』を読み直す

1日:道徳―第1章「道徳的責務」を読み直す

講演者紹介

セッション1.開かれた道徳とカタストロフ

ポール・デュムシェル(Paul Dumouchel)  「開いた道徳と道徳的カタストロフ」
立命館大学大学院、先端総合学術研究科教授。L’Enfer des Choses (Seuil, 1979) (『物の地獄』)〔邦訳:織田年和ほか訳、法政大学出版、1990年〕ジャン=ピエール・デュピュイとの共著。Émotions, essai sur le corps et le social (Les Empêcheurs de Penser en Rond, 1998) (『感情、身体と社会に関する試論』)の著者。Violence et vérité (Grasset, 1985)(『暴力と真理』)の編者。L’Auto-organisation de la physique au politique (1983) (『物理から政治への自己組織化』)ジャン=ピエール・デュピュイとの共編。Against Injustice The New Economics of Amartya Sen (Cambridge, 2009)『正義への挑戦――セン経済学の新地平』後藤玲子との共著〔日本語版:晃洋書房、2011年〕。近刊はLe sacrifice inutile. Essai sur la violence politique (Paris : Flammarion, 2011)『無用な犠牲、政治的暴力に関する試論』)とEconomia dell’invidia (Massa : Transeuropa, 2011)

安孫子信(あびこ・しん)  「悲劇と災厄の間で」
1951年生まれ.法政大学文学部教授.フランス哲学専攻.オーギュスト・コント,ベルクソンなどの思想研究.『ベルクソン読本』(編著,法政大学出版局2006年),『哲学の歴史8,社会の哲学』(共著,中央公論新社2007年)などの著書がある.

アルノー・フランソワ(Arnaud François)  「リスクと決断――『道徳と宗教の二源泉』における悲劇的なもののベルクソン哲学のために
1978年生まれ。トゥールーズ第二大学准教授。ベルクソン『創造的進化』の校訂版編者として著名(2007年)。著書・編著に『ベルクソン『創造的進化』を読む』(2010年)、『ベルクソン、ショーペンハウアー、ニーチェ。意志と真理』(2008年)や小著ながら要を得た『ベルクソン』(2008年)など。若くして、ヨーロッパ圏における人文科学研究者養成のためのフランス語圏組織(OFFRES)語の共同代表、エラスムス・ムンドゥス・マスター「ユーロフィロソフィー」コーディネーター、国際ベルクソン学会書記を兼務。


セッション2.出来事と人格性

増田靖彦(ますだ・やすひこ)  「ベルクソンの直観理論における人格的なものと非人格的なもの」
1967年生まれ。博士(文学)。大学非常勤講師。「持続と実践 ―― ベルクソン哲学の社会論的解釈」、交域哲学第5号、早稲田大学交域哲学研究所、2010年、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(「思考と哲学 ―― ドゥルーズとハイデガーにおける」)、2008年、ドゥルーズ/パルネ『対話』(共訳)、2008年など。

ヨハネス・シックJohannes Schick)  「痛みをもたらす存在論?存在への露呈におけるベルクソンとレヴィナス」
1977年生まれ。ヴュルツブルクの高校で哲学教師、ヴュルツブルク大学で教える。専門はベルクソンと20世紀フランス哲学。創造性と統合失調症との関係について研究。論文「生きられた現実 アンリ・ベルクソンにおける直観と感情の関係」、Münster/Berlin2011博士論文、公刊予定)。「ベルクソンにおけるメランコリー エラン・ヴィタル、直観、生への注意」 in: François, A., Vollet, M., Bergson redivivus, Freiburg i.Br. (公刊予定)「一対全員?アンリ・ベルクソンにおける暴力と間主観性」 in: Gradev, V./Bankov, K. (Hrsg.), Vers Les Deux Sources de la Morale et la Religion, Nouvelle Université Bulgare, Sofia2010,  http://ebox.nbu.bg/berg2/index.html. 「分裂した主体とその同一性イポスターズ エマニュエル・レヴィナスにおけるビザンツ的区分」in: Boiadjiev, T./Kapriev, G./Speer, A. (Hrsg.), Archiv für mittelalterliche Philosophie und Kultur, Heft XII, Sofia: 2006.「完成の観念と知解可能な光, in: Boiadjiev, T./Kapriev, G./Speer, A. (Hrsg.), Archiv für mittelalterliche Philosophie und Kultur, Heft VIII, Sofia: 2002.

平井靖史(ひらい・やすし)  「出来事と人格」
福岡大学人文学部准教授。ベルクソンとライプニッツを中心とする近現代哲学研究。主要所属学会:ベルクソン哲学研究会、日仏哲学会、スピノザ協会、日本哲学会、他。主要論文(ベルクソンに関するもの):「ベルクソンにおける持続の展開と表現」(1997)”Inside and Outside the Mirroring Image: from Chapter 1 of Bergson’s Matter and Memory” (2006)、「自由にとって時間とは何か――ベルクソンにおける可能性なき自由について」(2011) など。訳書(共訳)に『意識に直接与えられたものについての試論』 (2002)

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