昨年8月中旬、北京オリンピックの頃に書いたもの。正月以来いろいろ書いてるように見えるかもしれないけど、そんな暇はなかった。よく読んでもらえば分かるとおり、実はほとんど去年書いたものばかりですよ。
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研究は芸術(創作)活動とスポーツを足して二で割ったもの。そう考えているので、オリンピックも純粋なスポーツ鑑賞とは別に、「研究にどう役立てるか」という観点から見ている部分がある。
フェンシングは完全にヨーロッパ的な競技であり、その競技としてのマイナーさで言えば、哲学研究と最も似ているかもしれない。
ただ、研究そのものは個人競技だとしても、研究を取り巻く諸々のイヴェントはやはり団体競技なので、その点、サッカーが参考になると思うことが多い。
例えば、ゴール前(ペナルティ・エリア内)の混乱でシュートを打てずにあたふたしている日本代表を見ていると、シンポジウムや研究会などでまともに質問できない若手という様子を思い浮かべてしまう。
シュートを打つ気もないのに、華麗なドリブルをしている連中は論外なので、ここでは語らない。
自分の質問の意図が通じる場合もあるし、通じない場合もある。自分が間違っている場合もあるし、相手が早とちりの場合もある。それはあまり気にしない方がいい。枠に行っている(質問の意図は自分には明快である)なら、それでいい。
プレッシャーもかかるので、どうしても言葉足らずになりがちである。倒されたふりをしてPKをもらおうとする(言葉を十分紡がず、相手の理解力にすがろうとする)。だが、大切なのは、自分が重要だと思った質問を中途半端に終わらせず、相手になるべく正確に理解してもらおうと最後まで意を尽くすことだ。プレッシャーに倒されず(フィジカルで負けることなく)、最短でフィニッシュまでもっていく(シュートを最後まで打ちきる)ということ。
「最短で」とは「打ち急げ」ということではない。必要な時間はかければよい。ただ、華麗なドリブルも時間をかけすぎると、相手にとられる可能性が高くなる。必要なタイミングで、必要な量だけ行なうこと。例えば、シンポジウムで、よく組み立てられた長い質問をするのは構わないし、それが求められている部分もあるが、小さなゼミで同じことをすると場違いな雰囲気を醸し出すことが多い。その意味や与える効果がまったく異なるので、注意が必要だ。
いずれにしても、質問や議論の場合が典型的だが、言葉はサッカーで言えばボールである。ボール・コントロールをうまくできない者にドリブルもシュートもない。
今回のオリンピック日本代表に対するコメントから幾つかFWに関するものを拾ってみた。
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それにしてもあの決定的なの決めれないようでは、期待薄。 正直、ワールドカップの柳沢のシュートを思い出したよw どーやったらあそこから外せるんだってね。
今の代表FWは柳沢がいっぱいいるよな。
なんか中盤ダラダラしてて、攻めはせっかちなんだよね、見てて。
普段からすぐファール貰う事当てにするサッカーしてるから、その結果でしょう。
日本人はパス回しが大好きなんだ。シュート練習よりパスの練習のほうが多いんだ。
日本で点を取れるのはDFだけなのか?点を取るばかりがFWじゃない、とか語っている奴らが、今の日本サッカーをダメにしてる事に早く気づけよ。
基本的に全く日本のサッカーに成長がない!点をとらないと話にならない!誰でも良いのですがゴールしようという意識が少ないと思う。ペナルティエリア内でボール持ったらオドオドしてる・・・。PKもらおうとばかりで自分でゴールするんだ!という気持ちで立ち向かってもらいたいです。A代表でもそうですがとにかく自分がゴール決めるという強い気持ちをもってほしい・・・。勝負ごとなので負けたとしても勝つという姿勢だけはみせてほしい・・・。サッカーみてたらいつもこんな感じの試合が多いと思います。
確かにPKを取ってもらっても良い場面はあったけど、ビデオで見る限り倒れ方がちょっとオーバーアクションだった?そこで心証が悪かったのかね~?いずれにしても、ド・フリーであんなシュートを外し、さらに苦笑いしてるようじゃあ、それまでの代表チームだよね。甘過ぎる! EURO 08の戦いを見たあとでは、悲しくなるようなメンタリティー。
日本の場合はアウェーとかそんなのは関係なしに、ただ弱いだけ。勝ちたいならシュートは必ず枠内に飛ばせ!!!!!枠に飛ばないシュートを打っても勝てませんからね。 だいたい、シュートを打って終わった時に拍手するのも情けない。どこのトップ選手がそんなことする?枠外したら悔しがるし、文句言われるぞ!?
技術はあるって言われてるけど、ないよね?トラップできない、シュートは打てない、判断力もない、気迫もない。あるのはちょっとした分析力と、一人前の口のみ。
若い日本代表もサッカーは上手くなってないのにマスコミの受け応え、言い訳だけはずいぶん成長してる。
今の代表に闘争心がないとか言いますが、闘争心を失ってるのはおそらく日本人全体でしょう。彼らは、その象徴としての代表にすぎないと思われます。
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