Sunday, October 17, 2004

デリダもフィガロにかかると

ssさん、

「日本の大学の紀要」云々とありますが、そういう意図なのでしょうか。

 今のところどうも日本語で哲学論文を書く気になれないんですね。「どうしても日本語で今書かねばならないこと」というと政治とか教育のことになってしまう。そういう自分の中でのモチベーションの問題など、諸々の理由からです。まあ他に発表媒体がないということが一番の理由ですね(笑)。私の主張は要するに「高等教育の将来を真剣に考えるならば、教員資格用の試験(各分野別のアグレグ)と研究用の博士課程の二本立ての制度にしたほうがいいのではないか」という純粋に制度的な提案に尽きるので、第一義的には大学関係者以外に向けられていないということもありますが。

それはそうと、デリダが亡くなったのですね。

 リベ(Libération左翼系)の特集に力が入ってたり、リュマ(L'Humanitéユマとも。共産党機関紙)がバリバールの追悼文を載せたりするのは分かるんですが、フランスの読売(時々産経)であるフィガロの取り上げ方には思わず笑ってしまいました。
"Jacques Derrida. L'homme qui a fait aimer la philosophie aux Américains"
まあこれなら保守派も気兼ねなく追悼できるという(笑)。ル・モンドのインタヴューもよろしければどうぞ。http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3230,36-375883,0.html

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