Monday, January 10, 2011

余波

ちなみに、これまでに私が自分の仕事を翻訳した二本のケースでは、

1)2004仏語紀要論文(査読あり)→2007英語雑誌投稿論文:論文の冒頭に「日本語既出」の註あり。ちなみに、このとき私は翻訳者の翻訳をチェックし、意見交換も交えたのだが、私の名前が翻訳者としてクレジットされることはなかった。

2)2008仏語雑誌論文(依頼論文)→2009日本語紀要論文:論文の冒頭に「仏語既出」の註あり。

今度、英語の論文集に収められる2011?論文は、日本語で書いたもの2009を翻訳して載せてよいと言われていたので――したがってもちろん、編者はその事実を知ったうえで、私の論文の掲載を承諾している――、何も断りをつけずに翻訳したのだが、今回の件で不安になってきたので、すでに最終原稿を提出した後だったのだが、急きょ掛け合ってみることにした。交渉は次の二点。

1)日本語ですでに発表された論文の翻訳である旨、断りの註を冒頭に入れること。

2)私の名前を第二翻訳者として追加すること。というのも、今回は、私は日本語論文をまず最初にかなりの程度、拙い英語に訳し、次に、完全に(すべて)、フランス語に翻訳したのである以上、たとえ最終的にちゃんとした英語にしてくれた人が「翻訳者」であるとしても、私もまた自分の原稿を「翻訳した」という事実に変わりはないからである。また、この事実が明確に記載されたほうが、先々いろんなことが生じてきたときに(特に業績のカウントに際して)ややこしいことにならない、と思ったからである。私の提案が受け入れられるとよいが、さてどうなることか。

いやはや、せちがらい世の中になってきた…。

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