20日(木) ようやく大学へ。12時、A.F.とメトロのEsquirol駅で待ち合わせ。久しぶりの再会を喜び、友人たちの近況を尋ねる。
大学(Université de Toulouse II Le Mirail)に着くと、さっそくMaison de la Rechercheに案内してくれる。「覚えてる?」「もちろん!」2007年に日仏『創造的進化』ワークショップをやった場所だ。
今回私が最もお世話になるであろう場所はその裏にあるPavillon de la Recherche。「ここから世界中にErasmusの情報を発信してるんだけど、味気ない建物だよね(笑)」とA.F.。ここに研究室というか、勉強部屋を与えてくれた。
彼はdoctorantsの博論計画報告会があるとかで、昼食をP.M.と食べる。いきなりドゥルーズvsベルクソンについての議論を戦わせる。ラプジャッドとか、ソヴァニャルグとか、ギヨームらのドゥルーズ解釈についても、だいたいP.M.と同意見。はっきり言って、こういう展開は大好き。世間話は最低限でいい。
昼食後、P.M.は試験監督へ――フランスの大学教授も大変だと愚痴をこぼしていた(笑)。エラスムス一期生のM.N.さんも報告するとのことだったので、少しでも聴こうかと会場へ向かったのだが、ちょうど終わったところだった。少し挨拶をして、A.F.に中央図書館と学部の図書館に案内してもらう。
A.F.が即座に手紙を書いてくれ、図書館カードがその場で発行される(本を借りられる)。ここらへん、日本のアドミニとの違いではなかろうか。日本のアドミニは通常は早いが、何につけても杓子定規だ。フランスのアドミニは通常は遅いが、コネがあるとものすごく速い。
それにしても、DEAの学生としてフランスに来たのが2000年だったから、あれから十年。生活環境も研究環境も一から、いやゼロから自分の手で作り上げねばならなかったあの頃と比べると雲泥の差だ。遠くまで来たなあ、と思うと同時に、まだ本当に何も手にしていない、と改めて実感。遠くへ、もっと遠くへ。
さて、生活環境も(ほぼ)整い、研究環境も(ほぼ)整った。あとは研究活動を開始するだけ…。
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