こちらに来てから、買った本など。
ちなみに、Le Monde des religionsのサイトはこちら。
最初にスーパーに行ったとき(15日(土))、地元の新聞La Dépêche du Midiの一面の隅に、
Toulouse: Le Pacs détrône le mariage (トゥールーズ:パックスが結婚を廃位する)
という文字が目に飛び込んできた。中身に何ら目新しいことはないが、détrônementという言葉は強いので、何かあったのかと思ったのだ。中見出しを見ると、
Le Pacs dépasse le mariage On se marie autant qu'il y a dix ans à Toulouse malgré l'explosion du Pacs
で、ずいぶんおとなしくなっている。さらに、記事の本体になると、
Stabilité des mariages, multiplication des Pacs
と要するに、何の新味もない記事だと確信できるタイトルに…。
まあ、これについては項を改めて。
ちなみに、写真中央の記事によれば、今フランスの労働市場でトゥールーズが熱い注目を浴びているのだそうな。
*
飛行機の中でThe Great Gatsbyを観たと書いたが、15日にFNACで、偶然そのフランス語新訳が出ていたのを見かけ購入。
Francis Scott Fitzgerald, Gatsby, Nouvelle traduction par Julie Wolkenstein, P.O.L, 2011.
P.O.L――私のように無知な人間にとっては、ゴダールの脚本を刊行していた出版社として記憶に残っている――のサイトをのぞいてみると、訳者のビデオ・コメントと、最初の20頁ほど試読できるようになっていた。ご関心のある方はどうぞ。
ちなみに、フランス語ではこれまで二つ訳が出ていたそうで(1945年と1976年)、タイトルはいずれもGatsby le magnifiqueであったらしい。この「伝統的」なタイトルも、Le grand Gatsbyという、より直訳的なタイトルも採用せず、ただ『ギャッツビー』としたのは、満足いく翻訳が見つからなかったため。『ギャッツビー』愛好家たちはずっとこんな風に略してきたし、そもそもフィッツジェラルド自身、決してThe Great Gatsbyというタイトルを気に入っていたわけではなく――彼はこの作品の商業的失敗を、後にこのタイトルのせいにした――、『ギャッツビー』は候補の一つであった。彼がそうしなかったのは単に、1922年に発表されたシンクレア・ルイスのベストセラー『バビット』との混同を防ぐためであった…。
「私はこれまで他の小説を翻訳したことはないし、これからもおそらく翻訳しない。この翻訳はある出会いの結果であり、この本との唯一の恋物語の結果だから」。
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