Wednesday, January 19, 2011

説明しようと思って、本を読むんです

今の大学で教えるようになってから、「分かりやすく、しかしなるべく本質的な部分を削らないで、説明する」ということに腐心するようになった。というわけで、「winwin対談 池上彰さん ニュースの本質を一生懸命つかもうとする」。興味のある方は、全部読んでみてください。下は、授業準備のときの読書姿勢と重なるところがあるなと思う部分。

説明しようと思って、本を読むんです

佐々木

月並みな質問で恥ずかしいんですけれども、お忙しいのにそんなに本を読んでいる時間っていうのは……。

池上

時間はね、こういうと大体の人に納得していただけるんですが、私は酒が飲めないんですよ。

佐々木

私も飲まないのですが、何なんでしょう(笑)。でもお酒の時間といっても、NHKの時代って、番組にもよりますけど、勤務時間がそんな短いわけでもないですよね。

池上

長いです、長いですねえ。でも行き帰りの電車の中で往復2時間あれば、本、一冊ぐらい読めますよね。勉強方法って 気がついたんですけど、なんかね、この話がわからないから理解しようと思って読んでもなかなか理解できない。あるいは時間かかるんですね。これを人に説明 できるようにするためにはどうしたらいいかって思っていろんなものを読むと、非常に理解が早いんですね。

日銀ってなんだろうかって勉強しようと思って読むと、なんかやっぱり経済学難しいでしょ。こう、時間かかるし眠くなりますよね。日銀を子どもに説明しよう、さぁ、どうしよう、銀行の銀行ってどういうことなのか、なんてやってくと、理解度が進むんですよね。

佐々木

重要なところを抜き出す力がでてくるってことですね。

池上

そうですね。目的意識を持って読むわけでしょ。自分が理解するのと、人に説明するだけ理解できるって理解度に物凄く差がありますよね。

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