Sunday, January 23, 2011

読書三昧

21日(金)、晴れ。こっちに来たからといって大学の仕事から完全に解放されているわけではまったくない。試験の採点に追われる。

22日(土)、曇り
。週末だからといって仕事ばかりできるわけでもない。生活基盤を整えるべく、引き続き大きな買い物に従事。とても疲れる。

…さらに一昨日くらいから寒くなり、今日はとても寒い。あまりに寒いので、天気をチェックしてみた

トゥールーズの最高気温   最低気温   東京の最高気温   最低気温
16日(日)    13℃       0℃        6℃        0℃
17日(月)    15℃       3℃        10℃       1℃
18日(火)    14℃       5℃        10℃       1℃
19日(水)    10℃       2℃        10℃       3℃
20日(木)    7℃       -1℃        9℃        3℃
21日(金)    5℃       -2℃        8℃        3℃
22日(土)    1℃       -4℃        10℃       3℃

私がトゥールーズに到着したのが15日。気持ちのいい日曜のマルシェを散歩したのが16日。
うーむ、一週間経たないうちに19℃くらいの差を体験したわけか…。



それでも日本にいるときに比べて、集中的に本を読めるのはありがたい(大学の関係者の皆様に感謝!)。最近読んでいる(読み直している)本。

Jean-Claude Monod, Sécularisation et laïcité, PUF, coll. "Philosophies", novembre 2007.
私が現在、ライシテにアプローチする際に最も参考になる著者(ただし、非常に読みにくい)。「アプローチ」に関しては参考になるが、最終的な「読み」はかなり違う。この人の本は翻訳されていいと思う(私はやりませんが…)。

Jean-Louis Vieillard-Baron, La religion et la cité, édition augmentée et corrigée, éd. du Félin, coll. "félin poche", septembre 2010.
数年前に出た初版は読んだ(博論で批判的に言及した)のだが、それに新たに二編の論文を追加したようだ(訂正がどの程度に及んでいるかは、初版を持参していないので不明)。気持ちいいくらい、あらゆる歴史家・社会学者に喧嘩を売っている超反動的な本。特にゴーシェは目の敵にされている。しかし、慎重に取り組むべきテーゼもある。

《宗教なき社会は、社会なき宗教をもたらす。[…]ひたすらに社会学的な宗教概念は、宗教的事実を説明しない。すべてを社会的機能によって説明しようと望むのは、我々の時代の病である。》

この一節は吟味に値するテーゼを含んでいると思う。

Pierre Manent, Le regard politique. Entretiens avec Bénédicte Delorme-Montini, Flammarion, septembre 2010.
専門家には大切な著者だと思うが、私はあまり関心を持てなかった。

Alexis de Tocqueville, De la démocratie en Amérique, tome I, préfacé par François Furet, GF Flammarion, 1981.

トクヴィル『アメリカのデモクラシー』第1巻(上)、松本礼二訳、岩波文庫、2005年。

島薗進『宗教学の名著30』、ちくま新書、2008年。

19世紀から20世紀にかけてのフランスにおける「宗教的なもののゆくえ」について執筆するという無謀な企てを何とか遂行するべく、基本的なお勉強のし直し。

羽田正編『世俗化とライシテ』、UTCPブックレット6、2009年。
これは素晴らしい本。要点が非常にコンパクトにまとまっている。現在、UTCPのサイト上で無料ダウンロードできるのが信じられない。どこかの出版社から正式に出版して、もっと広く読者の目に触れるべき本。

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