Monday, February 13, 2012

創造と模倣(落語の形態模写)

あらゆる芸事(ars)は模倣から始まる。落語の一ジャンルに形態模写がある。


映像の中で談志の言う通り、「物真似のうまいのは芸がよくなるよ」である。私は談志の狂信的な信奉者ではないので、彼の言葉くらいではそうも思わないのだが、小三治の実演を見て、かなり感心した(1本目の5:43あたりから)。


柳橋、金馬、可楽、どれもうまい(私はもちろんラジオやCDを通じて声やしゃべり口調を知っているだけだが)。


続き。圓生、志ん生もうまい(1:12くらいまで)。


小朝も真似ていた八代目正蔵(いわゆる彦六の正蔵)の真似と言えば、その弟子の林家木久扇(木久蔵)による『彦六伝』が有名だ(彼のほとんど唯一のレパートリーと言ってもいい演目である)。



ちなみに、上方落語篇。小三治、小朝より少し劣るが、吉朝もなかなかうまい(千朝も悪くない)。


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