Friday, November 04, 2011

11/5 ひらめの会@福岡

迫ってきましたので、再告知です。
明日、土曜日、午後1時から。
私もうかがいます。
hf




【開催案内】

11月5日(土) 午後1時から午後6時まで

場所:西南学院大学学術研究所 第1会議室
(正面入り口から入ってすぐ左側です)
http://www.seinan-gu.ac.jp/campusmap.html

「原発と批評」


3.11の東日本大震災とそれにともなう東電福島原発の大事故は、たんに技術構築物の偶然的破壊というよりは、自然と人為、学と生活世界、大学と研究体制、知と行為など、理性の本質にかかわる問題を提起しています。この問題に批評はいかに応答することができるでしょうか。


この問題を考えるため、第一部では、地元佐賀県で長く反原発運動にかかわってこられた武富泰毅さんにポパーの反証主義についてのお話しをして頂きます。武富さんは鹿児島大学で科学哲学を専攻された後、新聞記者、佐賀市議会議員などを経験し、現在は大学でメディア論を教えています。


科学、もしくは科学者や専門家の「知」はいかなるしかたで成立し、その「真理」が技術や政治にいかに関わっているかを考察します。また、いわゆる「実証主義論争」における、ポパーの反証主義に対するアドルノの批判の要点を古賀が簡単にご紹介し、議論の助けと致します。


また第二部では、今話題の開沼博さんの『フクシマ論』について、九州大学の大学院生で社会学を専攻している、古賀琢磨さんにお話し頂きます。この本は、ポストコロニアル批評の代理表象論を用いて、地域の自発的従属と原子力を論じたものとして注目を集めています日本の近代化のあり方そのものにまで通じるこの自発的従属という行為類型が、科学や知識のあり方とも深い関係をもち、依然として今日の私たちの思考をかたちづくっているのではないか、そうした問題意識から議論を深めたいと思います。


今回の課題図書は以下の二冊です。できましたら事前にお読みいただいて、会場にお持ち下さると良いでしょう。


1 小河原誠『ポパー 現代思想の冒険者たち14』講談社

2 開沼博『フクシマ論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』青土社

当日の飛び入り参加も歓迎です。
(古賀徹)

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