Tuesday, November 29, 2011

12/3 ワークショップ 哲学と大学 II

ワークショップ「哲学と大学 II」

プラトンの学園アカデメイア以来、哲学は、それを支える〈制度〉
という問題を抱えています。社会におけるさまざまな価値や規範が現われ、問われ、抗争する場が制度だとするならば、大学もまたそうした場であり、〈知を愛する〉(フィロソフィア)という営為が必然的にはらむ社会との関わりを集約的に示すのが、近代以降の大学だといえるでしょう。このワークショップでは、そうした制度という観点から、大学で営まれる研究・教育の機能を問い直していきます。

昨年に引き続きワークショップ「哲学と大学」を開催いたします。今年は、ドイツ近代哲学を専門とする科研メンバー二人による発表の他、ゲストとして、「ドイツにおける哲学教授法」について研究されている阿部ふく子さんをお迎えして、哲学教育について発表していただきます。ふるってご参加ください。

日時:2011年12月3日 13時~17時
場所:一橋大学西キャンパス本館一階 特別応接室
アクセス:
http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/kunitachi.html
キャンパス配置図(⑧の建物):
http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html

13:00~13:10
あいさつ/趣旨説明:西山雄二(首都大学東京)

13:10~14:10
大河内泰樹(一橋大学)
「ポリツァイとコルポラツィオンの間で <大学>という制度をめぐる統治の問題」
コメンテーター:宮崎裕助(新潟大学)

14:15~15:15
斉藤渉(大阪大学)
「〈大学論〉は何を考えればよいのか――タルコット・パーソンズ『アメリカの大学』を手がかりに」
コメンテーター:藤田尚志(九州産業大学)

15:15~15:45
Tea Break

15:45~17:00(一橋大学国内交流セミナー)
阿部ふく子(東北大学)
「〈自ら考えること〉と〈教養形成〉をつなぐ哲学教育――ドイツにおける哲学教授法(Philosophiedidaktik)の展開から――」
コメンテーター:西山雄二(首都大学東京)

17:00 閉会

<報告者紹介>
大河内泰樹(おおこうちたいじゅ)
一橋大学大学院社会学研究科
Ontologie und Reflexionsbestimmungen. Zur Genealogie der Wesenslogik
Hegels. Wurzburg 2008
「世俗化された日曜日の場所 ヘーゲルにおける『哲学』と『大学』」、西山雄二編『哲学と大学』、未來社 2009年
「規範という暴力に対する倫理的な態度 バトラーにおける批判と倫理」『現代思想』  Vol. 34-12, 2006年

斉藤渉(さいとうしょう)
大阪大学言語文化研究科
『フンボルトの言語研究――有機体としての言語』、京都大学学術出版会 2001年
「繊細と忍耐――コミュニケーション的合理性の〈運命〉――」、富永茂樹編『啓蒙の運命』、名古屋大学出版会 2011年
「新人文主義―― 完結不能なプロジェクト――」、『思想』、No. 1023、2009年7月
「フンボルトにおける大学と教養」、西山雄二編『哲学と大学』、未來社 2009年

阿部ふく子(あべふくこ)
東北大学大学院文学研究科博士後期課程
「哲学の〈学習〉としての体系――ヘーゲルの教育観と哲学的エンツュクロペディーの関係について――」、久保陽一編『ヘーゲル体系の見直し』、理想社、2010年
「理性の思弁と脱自――ヘーゲルとシェリングにおける理性の可能性に関する考察――」、『ヘーゲル哲学研究』第14号、日本ヘーゲル学会編、2008年
「哲学と人間形成――ニートハンマーとシェリングの教養形成論をめぐって」、『シェリング年報』第19号、日本シェリング協会編、2011年

※科学研究費補助金(基盤研究(B))「啓蒙期以降のドイツ・フランスから現代アメリカに至る、哲学・教育・大学の総合的研究」
※一橋大学国内交流セミナー補助事業

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