Tuesday, November 15, 2011

監督の仕事

昔から言い続けているのだが、大学教員の仕事と、事務職員の仕事とを混同すべきではない。
これは、仕事の優劣といった問題ではない。

プロのサッカー選手に、ピッチでのパフォーマンスより、裏方さんの仕事を手伝ってあげることのほうが重要だなどと言うだろうか。昔、「ホペイロ」について語ったことがある。

ファン・サービスは重要かもしれない。が、サッカー選手としての本分を崩してまで、本末転倒の営業をさせるのはどうか?

「背広組」による「利益重視」の「改善」とやらが本当に組織のことを思ってのものであるのか、しばしば非常に疑わしい。特に、「書類のための書類」「会議のための会議」をやらせたがる人々のそれは。

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中日ドラゴンズが勝利より観客動員を優先するなら、監督は前田敦子にすればいいでしょう!

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各メディアの報道などによれば、落合監督は地元企業や財界への“あいさつ回り”などグラウンド外での活動に積極的ではなく、球団の背広組からは評判がよくなかったといいます。また、チームを指揮する際にも“オレ流”を貫き、球団上層部との折り合いが悪かったという説もあります。

こういった話を聞いてまず思うのは、「資源の最適分配」という視点が欠けているというか、マンネリ化してしまっているということです。果たして、落合監督に企業回りをさせることが本当に効率的なマネジメントなんでしょうか? 選手たちの起用方法や指導、相手チームの分析、戦術の構築などに落合監督が全神経を費やすことでチームが勝てるのなら、中日ドラゴンズにとってはそれが一番いいんじゃないんですか?

落合監督はメディアに対しても冷淡だったかもしれませんが、それはあくまでも勝利をはっきりと優先していただけだと思います。球団は「落合野球だと人気がない」とか「観客動員力が弱い」という面を重視したようですが、本来、興行面のことを考えるべきは球団の背広組のはず。

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