本日何とか無事に発表を終える。コメントを頂戴した方は勿論、会場にわざわざ足を運んでくださった方々、立ち見までしていただいた方々、「聴きに行けないけどごめんね」と気を遣って下さった方々、本当にありがとうございました。
非常にタイトな条件の中でつくったものとしては、話の「内容」はまあまあの出来だったと自分では思っている。少なくとも自分が今までに書いた『物質と記憶』論(博論の1つの章も含めて4つほど書いた)の中では最も遠くまで進み、少しずつではあるが全体像をすっきりと見通せるようになってきた。去年ブラジルでやった講演はポルトガル語にまで翻訳されたのだけれど、今読み返すと相当恥ずかしい。dmに悪いことをしてしまった。
今回の発表の問題は「形式」。まず、レジュメの形式。完全原稿コピーはどうしても嫌で――「聴く」という哲学的な体験を重視したいので――、各セクション毎に、1)話の流れの要約、2)引用、3)論点を配置。自分なりにすっきり整理したものをつくったつもりだったのだが、mk御大から「話はクリアでよかったが、レジュメが読みにくかった」と言われてしまった。
次に、口頭のパフォーマンス。やはり疲れていたり、寝不足が続いていたりすると、滑舌がいくぶん悪く、少し引っかかるところが何回かあった(でも元気な時は読み上げが早すぎると言われることもあるので、一長一短かもしれないが…)。
これは今回、文章のレベルが低かったこととも関係している。発表で「諸事物~」みたいな翻訳をそのまま使ってはダメだ。
理想はやはり一度聴いて(それも完全原稿のコピーなしで、レジュメか、引用一覧程度で)分かるようなもの。
ymさんからも「今日みたいな感じでやりたいんだったら、アドリブじゃないと」と言われてしまった。今までは読み上げ式でも聴きやすいように文章に工夫をしてきた(つもり)なのでそんなことをいわれたことはなかったのだが、今回はそのへんの努力が足りなかった。
就職後の研究スタイル、リズムを確立しないといけない。
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