医者は体を治すもの。しかし、「体」とは何か。「治す」とは何か。
ある薬をつければ、すぐ治る。ならば、つければいいではないか。依存性がある?あってもいいではないか。今の症状は治るのだから。
他に治療法があるかもしれない。もっとゆっくりとした、食事や生活習慣にまで踏み込んだ、一人一人にあった治療法が。
けれど、それには時間がかかる。手間がかかる。そんなものに付き合ってはいられない。すぐに治る即効性の薬があるのであればなおさら、医者がそう考えたくなるのも分かる。
現場の医者が皆、新しい治療法の開発や個々の患者に手間暇をかけることに熱心なわけではない。彼らの思考法は、患者が望むほどには十分にしなやかでない。
それを責めるつもりはない。「では、教師はどうなのか。大学教員はどうなのか」と自問する。
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